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2008年9月 6日 (土)

ロシア人のウソについて

自己保身のためにウソをつくのは
ロシアでは当然のことです。

ロシア、ソ連の歴史では、
正直者がバカを見るのではなく、
正直者が命を失ってきたのです。

正直を貫いて死んだら、
子孫や親せきからも
「あいつはバカだ、皆のように嘘さえつていれば・・」と
非難されます。

日本では、正直に言って一時的に立場を失っても
正直を貫いた、ということが評価されて、
後で救われることがあります。

日本では、正直を貫いて死んだら、
どんなに悪事を働いた後でも、
「正直な点だけは偉かった」と讃えられます。
母子が路頭に迷っても、地元の有力者がこっそり助けてくれたりします。

周りが日本人だけだから、同じ価値観を貫けるのです。

ロシアのように、タタールや中国、様々なヨーロッパ方面の人種が入り混じり、価値観の違う者同士との戦いの歴史を持つ国では、白黒の判断なんて全く逆のことが多い。

そんな中で最優先されるのは、
自分と自分の家族を守ること。

かっこつけて男が死んで、残された家族が社会に守られるか、というとそうではない。
大抵は放置されて、母はアル中、子供は施設で不幸の連鎖にまきこまれる。
だから、男は嘘をついてでも、自己保身を図り、家族を守らなければならない。

「本人がやってないと言っているから信じる」
という日本人の考えは・・・
それが世界の常識になったらどんなにいいだろう、
とは思うけれど、
今のところは、そんなことを言う人が非常識というしかない。

私は本当に皆さんに分かってほしいと思う。

ロシア人と日本人(日本人が馴染んでいる欧米人の常識)は違うんです。

ロシアにはロシアの歴史があり、

その中で人間の価値観は必然的な変化を遂げています。

ロシアには100以上の民族がいて、あらゆる気候帯を含んでいます。

ロシアの中には、アジアもヨーロッパもあるし、

キリストもマホメッドもブッダもいるのです。

日本人から見て、ロシア人が非常識に思われることがあって当然ですが、

非常識=悪

とは思わないでほしい。

本当に、日本が

多様性を認める社会、異なる考えを容認する社会になったら

どんなにいいだろう。

そして国境も消えて、世界が境界の無い地球のようになったら。

私はロシア滞在中、自己保身のためにウソをつくロシア人を何人も見ました。
当時は煮えくりかえるような怒りを覚えましたが・・・

私自身、不可避な状況からミスを犯したとき、
ウソをついてしらばっくれていれば無事だったのに、
正直に申告したため、職場を首になり、滞在許可を取り消されました。
「嘘をついておけばよかった」と、心から後悔した事件でした。

他人のウソを責めてもいいけれど、
日本人の許しの精神も発揮してほしい。

罪を認めて改心することで人は成長できるのだから。

「改心」という言葉は、

「ヒロシマ」「ナガサキ」「もったいない」とともに、

世界に広げたい日本の言葉です。

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コメント

世界の中の日本にいるだけで、知らないことがまっとうなこととして生きづいている場所もある。ということを知らないでいる。前面的に日本がよいところとは到底いえないところですが、・・・「改心」・・日本にいながらにして客観視ができない私たちには 本当に 日本人としての資質をあるいみ 確認させてくれるくだりでした。「日本人なんだからよ~こういういいところもあるんだからさ~」と世界の中にある、偶然日本という国に生まれ落ちて、いまや見失いかけている「日本人のよい資質は?」を真っ向サポートしてくれる・気がつかせてくれた言葉だと思います!ど真ん中で耳かたむけさせてくれました。石の世界も興味深く、たくさんのフィルターでロシアを見ることができています。

投稿: ようこ | 2008年9月 7日 (日) 23時10分

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