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2013年6月 7日 (金)

シベリアの森の動物とベレスタ

シベリアといえば寒いところ、という印象ですが、逆に夏(6~8月)はさわやかですごしやすく、体力・気力ともに充実する季節です。
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学校だけでなく、働く人々も、6月にもなれば長期夏休みをとって、自然豊かなダーチャ(別荘)やキャンプ、保養地で充実した時間を過ごします。

ロシアの政治、社会には厳しい面もありますが、その中でも人々が明るく、心豊かな(人間が大きい)のは、自然と共存する時間を大切にしているからだと思います。

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正直、ロシアに長く暮らしていると、辛いことも多々あります。

「ロシアは嫌い、だけど、ロシアに住みたい」

この矛盾した気持ち、ロシアに住んだことのない人には実感できないかもしれません。
苦しみが大きいほど、解放されたときの喜びも大きい・・・Mの人向きです。

「ロシアは臭い肥溜めのようなものだ。ただし家族の匂いのする懐かしい肥溜めだ」
そんなことわざがあるそうです。肥溜めと聞いて「懐かしい」と思える人にはご理解いただけるかも・・。

森の動物たちにとって、餌の豊富な豊かな森は、幸福の象徴。
シベリア地方のベレスタ職人は、豊かさと幸福にあやかろうと、
森の動物と食べ物を組み合わせた絵柄のベレスタをよく作ります。

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夏毛のリスが、松の実(まつぼっくり)を食べているところ。

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リスは地上に降りて、キノコを食べることもあります。

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漫画チックなリスは、一見すると猫か何かに見えます。
リスが地上でキノコを・・・意外な組み合わせを思い出さないと、なんだかわからない絵柄です。

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哲学でも考えているような目つき、「うらめしや〜」の手の形(何かを食べているよう}、一言でいえば「シュール」なリスです。
ロシア人に聞くと、「ごくごく普通のリスだよ」とのこと。

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ハリネズミが背中にキノコをくっつけて運んでいる。
でも彼自身は背中のキノコを取れなくて、絵本の中ではクマや他の動物に、背中の食べ物をプレゼントする、気のいい奴。

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キノコ、松の実、ベリー、たくさんの食べ物が描かれています。

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杖を突き、カゴをもって、ベリーやキノコ、山菜をとる人間の姿と、
背中にリンゴを指して歩くハリネズミの姿がオーバーラップ。
グリブニックというキノコ採り名人についての記事には、この姿の人間版があります。

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さてさて、ダーチャ(田舎の木造小屋)に住む猫たち。
首周りの毛が多く、手足が短いので、これはサイベリアン・フォレスト・キャットにちがいありません。

冬期間、飼い猫は飼い主の住む狭い集合住宅で窮屈な生活を送り、
夏になるとダーチャにつれてこられ、ダーチャ周辺をなわばりに半野生の生活を送ります。
夏の終わり、ダーチャを離れる家族に連れられて町にもどりますが、
時には放浪がすぎてダーチャに置き去りにされることもあります。
家族は一冬中、猫が生き延びているかどうか心配します。
翌年の初夏、家族がダーチャに戻ると、一回り大きくなった猫に会えるそうです。

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